265年以上にわたり、1度も時計づくりを中断したことがない、時計製造の分野で世界最古のマニュファクチュールである、“VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)”。何世代にも渡り名工たちによって培われてきた、時計づくりの卓越した技術と洗練されたスタイルを継承しています。
2020年2月にヴァシュロン・コンスタンタンは、新しいレディースコレクションである“エジェリー”を発表しました。メンズモデルの展開はない、女性に向けた新しいコレクションの発表でありました。
そして2021年4月に開催された“WATCHES AND WONDERS 2021”において、同コレクションの新作を発表しました。いずれも文字盤にパヴェダイヤを用いた、ハイジュエリーなモデルです。
エジェリー・オートマティック・ダイヤモンドパヴェ
“オートクチュール”と高級時計の出合いがコンセプトのエジェリーは、二つの世界を卓越した技術、緻密さを美しいデザインで多様に表現。刺繍針をイメージした、ケースまで届く特徴的な細長い秒針を備えています。8時位置に用いたヴァシュロン・コンスタンタンのロゴと、その対照である1、2時位置に配したオフセンターのインダイアルも特徴です。
また工具を使わずにベルトを交換できるのもポイント。ワンタッチで取り外しが可能なインターチェンジャブル システム搭載のベルトにより、女性であっても、簡単にベルトを付け換えることが可能です。
2021年の新作は、ケース、ケースサイド、細身のベゼル、ラグ、マルタ十字のクラスプなど、いたるところにダイヤモンドをセッティング。またリューズトップにもローズカット ダイヤをあしらい、時計1本に対して、計912個ものダイヤがセットされています。
パヴェダイヤによりゴージャスな印象が先行しがちですが、インデックスがフェミニンなイタリック調になっているため、可憐さも加えられています。
機能としては、前作ではオフセンターのインダイアルにムーンフェイズを搭載していましたが、今作ではデイト表示がレイアウトされています。
サファイヤクリスタル製のシースルーバックからは、自社製の自動巻きキャリバー1088の動きを見ることができます。ムーヴメントにはコート・ド・ジュネーブ装飾が施されているほか、マルタ十字の形から着想を得た22金ゴールド製ローターを採用しています。
■(左)Ref.4606F/000G-B649。K18WG。(右)Ref.4606F/000R-B648。K18PG。ともに35mm径。3気圧防水。自動巻き(Cal.1088)。2本のインターチェンジャブルベルト付属(サテン調、ミシシッピ アリゲーターレザー)。各756万8000円